主要な診療科が揃う総合病院について

主要な診療科が揃う総合病院について

看護師が活躍できる職場は多く存在します。例えばクリニックや介護施設、あるいは一般企業や学校などが挙げられます。その中でも一般的な看護師の職場としてイメージが強いのは総合病院でしょう。ここでは総合病院とはなにか、そしてそこで働く看護師はどのような仕事をしていくのかを紹介していきます。

総合病院とは

総合病院の定義は、20年ほど前までは病床数が100以上である、そして外科や内科をはじめ、産婦人科や眼科、耳鼻科などの主要な診療科が備わった病院であるとされていました。しかし、医療法が改定されたことにより規定が廃止され、現在では特に規定はなく、総合病院というのは概念的な呼称となっています。そのため、どこからが総合病院かといった決まりはないものの、一般的には診療科がいくつか備わっていて入院施設がある病院であると考えておいて良いでしょう。

総合病院とは

外来勤務

総合病院で働く看護師には大きく分けて2つの仕事があります。まず1つめが外来勤務です。クリニックでの業務と同じような内容だと思っている人も多いようですが、クリニックの場合は採血や点滴、検査といった看護技術を必要とする業務は発生しますが、医師の診療補助に関してはあまり多くありません。逆に総合病院では、診察補助が主な業務となります。採血や点滴、検査などはそれぞれ担当の部署があり、クリニックよりも規模が大きいため業務が細分化されているのです。
そして総合病院の外来勤務の大きな特徴として、病棟や検査室との連絡業務があります。外来に訪れた患者さんがそのまま検査や入院が必要になるケースもありますので、他の部署としっかり連携を取りながら業務を進めていきます。緊急入院や緊急手術が必要になった場合には、スムーズに引き継いで患者さんに医療を提供するためにも必要書類の処理や時間調整などの管理業務が必要になってくるのです。そのため、看護技術の他にも事務的な作業能力が必要になってくると言えるでしょう。

外来勤務

病棟勤務

そしてもう1つが病棟勤務です。診療科によって細かい業務内容は異なりますが、基本的には入院している患者さんの状態チェックや日常生活の援助、点滴や注射などを含めた投薬などがメインになります。入院している患者さんの状態が急変すれば、すぐに駆け付け必要に応じた処置を行わなければなりません。
そして、病棟勤務の大きな特徴が交代制のシフト勤務です。外来とは違い、24時間体制で患者さんに医療を提供していくため、2交代制あるいは3交代制のシフトで働いていくことになります。そのため、病棟勤務では夜勤が発生します。

病棟勤務

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