地域密着!クリニックについて
入院施設を備えていないクリニックでは外来診療が中心のため、診療介助がメインの業務になります。クリニックは総合病院と比べると規模が小さいので仕事量も比例して少ないと考える人が多いようですが、実はそんなことはなく、看護師がやらなければならない仕事は多岐にわたります。では、具体的にどのような業務を行っていくことになるのかみていきましょう。
クリニックでの業務
まず、メインとなるのが患者さんへの問診やバイタルチェック、採血や点滴、そして検査説明となります。また、レントゲンの現像や心電図測定なども行うことがあります。細かい部分だと、医療器具の洗浄や消毒、タオルなどの洗濯や院内の清掃も必要になります。総合病院の場合はこれらの清掃業務を外部に委託しているところも多いのですが、クリニックは規模が小さいので看護師が行う必要があります。また、受付業務を兼務するケースもあるため、その場合は会計や電話対応といった業務も発生します。その他にも診療ベッドの準備や備品の発注など、これらの雑務をこなしながら仕事を進めていく必要があるため、効率的に動いていかなければなりません。
患者さんとの信頼関係が大切
クリニックは地域密着の医療施設になるため、地元住民から信頼を得なければなりません。そのため、医師の能力はもちろんですが看護師のコミュニケーション能力も重要となるのです。愛想がなく患者さんに嫌な思いをさせてしまうような対応をすれば、その患者さんからの評価が落ちるだけではなく、近隣住民にもたちまちその噂が広まり、診療に訪れる患者さんは減ることになります。さらに今はクリニックの数が増加傾向にあるため、患者さんにとってはどこのクリニック行くかを選択できる時代となっています。そのため、クリニック経営にとって看護師のコミュニケーション能力というのは非常に重要な要素となっているのです。
もちろんもっとも重要なのは最適な医療を提供するための看護技術なのかもしれませんが、クリニック勤務を希望するのであればコミュニケーション能力というのも非常に大切なポイントとなります。
勤務時間について
診療時間はクリニックによって様々ですが、午前は9時~12時、午後は16時~19時といったケースが多いでしょう。午前の診療が終わり次第休憩に入り昼食を済ませ、午後診療のための準備を進めます。そして週1日か2日、クリニックには休診日がありますので、決まった日に休日があります。そして入院施設はないので夜勤は発生しません。看護師が不足していると休診日以外に休みを取るのが難しいといったケースもありますので、求人を探す際はその点も注意しておきましょう。
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