需要があり将来性が高い職業
まずここでは、看護師の需要や将来性などといった、この職業の現状を紹介していきます。看護師は長らく人材不足が続いており、離職率も以前から高いことが問題となっています。就業者数は年々増えていると言われていますが、現状では需要に対する供給は追いついていない状態です。
離職率が高い現状
看護師は女性の多い職業のため、結婚や妊娠といったライフステージをきっかけに退職する人が多いのは確かです。しかしその他にも夜勤があることからくる体力的な問題や休日取得の難しさ、人間関係や給与面といった、労働環境を理由に退職する看護師も多くいます。業界全体として看護師不足ではありますが、その中でも特に人材が足りていない地域も存在しており、都道府県ごとの看護師数の格差というのも問題になっています。大幅に人材が足りていない地域で働くことになるとより一層厳しい労働環境の中で働くことになってしまいます。
また、患者さんの命を守る看護師という職業にあこがれを持ち、はじめは熱意をもって働き始めても、上述のような厳しい現状を目の当たりにして、理想と現実のギャップから早期離職してしまう看護師もいます。看護師不足を取り巻く問題は様々ですが、早急な待遇改善が求められています。
そのため需要は非常に高い
看護師不足は続いているものの、看護系の学校は以前よりも増えてきています。1991年度には11校しかなかった看護系大学も、現在では200校以上あります。それに伴い入学定員数も以前とは比べ物にならないほど増加しています。現在日本は景気が良いとはいえない状況のため、国家資格である看護師資格を取得して手に職をつけておきたいという考えを持つ人も増えてきています。
需要が高い職業であることは間違いなく、今後の待遇改善なども含めて将来性は非常に高いでしょう。そのため、看護師として働くのならば自分に合った就職先を選び、モチベーションを維持し続けられる環境に身を置くことが重要となります。
活躍が期待される
当サイトでは看護師の代表的な職場となる総合病院とクリニックを中心に紹介していますが、社会の変化に応じて看護師が活躍できる場もどんどん増えてきています。例えば現在日本は高齢化に伴い在宅医療の普及が進められていますが、それに応じて必要となってくる訪問看護ステーションで働く看護師の需要は飛躍的に高まることが予想されます。
看護師は社会にとって大きな役割を持つやりがいのある仕事です。患者さんに寄り添い、医療を扱う者としての責任と誇りをもって働くことのできる職業なのです。
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